美しき人たち [Art]
本日も冷たい雨。外出する気になれず、自宅で書棚の整理などを。
今まで買い集めた画集やポストカードの数々を眺めながら過ごす午後は、 なかなかよいものです。
そこで、本日は私が今まで実際に”お目にかかった”美女達を ご紹介するといたしましょう。
「アンリオ夫人」 ルノワール 1876年頃
このご夫人にお会いしたのは、つい先日のこと。 国立新美術館にて開催中のルノワール展において主役級の存在です。
どうです?この美しさ。 遠くから見ても、光を放っているように輝く白い肌に加えて、 優しさとあたたかさに溢れる大きな瞳。 こんな瞳で見つめられたら、女の私でも ドキドキして身動きできなくなるかもしれません・・・(笑)
こんな美しい女性のご主人は、さぞかし鼻が高いことでしょうね。 彼女のハートを射止めたご主人は、どんな殿方だったのか、 そちらにも興味が湧いてきたりします。
さて、お二人目はシェイクスピアの物語に登場する悲劇のヒロイン。
「オフィーリア」 J.エヴァレット・ミレイ 1851-52年
瀕死のオフィーリアには、2008年の秋に渋谷Bunkamuraでお会いしました。 絵のモデルは、のちにロセッティの妻となるエリザベス・シダル。 どことなく儚く、アンニュイな雰囲気を漂わせた女性だったそうです。
この絵のモデルになった際、長時間バスタブの中でポーズをとっていたシダルは、 ひどい風邪をひいてしまい、彼女の父がミレイに治療費を請求したという逸話が。 そりゃ、大事な大事なかわいい娘だもの。父が怒るのはごもっともです。
でもその甲斐があって、きらきらと川面に揺らめく草花の緑と オフィーリアの死の対比がなんとも言えない危うい美しさを放つこの作品は、 時空を超えて、多くの人々を魅了しつづけています。
それでは、美女シリーズ最後にご紹介するのは、この女性。
「肩をあらわにしたジャンヌ・エビュテルヌ」 モディリアーニ 1919年
いわずと知れた、エコール・ド・パリの寵児モディリアーニの妻ジャンヌです。 2007年の春に、やはりBunkamurミュージアムでお会いいたしました。
モディリアーニの作品は、どちらかというと暗く重い色合いが多いのですが、 このジャンヌは、とても明るい色で描かれていて、ギリシャ神話の女神のような、 あるいはキリストの母マリアのような、慈愛に満ち溢れていました。
この作品は個人蔵なので、なかなかお目にかかるチャンスがないわけで、 もしかしたら、もう2度と会えないかもしれない幻の女性なのです。 人生の中でたった1度しか会えなくても、 一生忘れることのできないほど美しいジャンヌでした。
さて、私が選んだ美しい女性3人の共通点は、色白な肌と静かで無垢な眼差し。 昔から、「目は口ほどにモノを言う」と言いますから、美しい人を目指すなら、 やはり美白に努めること。そして、”口数少なく、静かに微笑む”、これが一番の近道でしょうか。
あ~ぁ、元来よくしゃべる家系に生まれ育った私には、 沈黙を保つというのは、最も難しい行為ですよ~(苦笑)。
静かな微笑みが似合う女性への道のりは、果てしなく遠いように思えますが、 まぁ、あきらめずに、少しずつ心がけることにいたしましょう。
ayaさんご紹介の巨匠達に私も挑戦?(笑 以前、パソコンでどこまで描けるか、小学生の頃のウチの娘をお絵描きしたモノで、途中でタブレットが壊れてしまい未完のまま。はっきり言って失敗作、こんなに可愛くはなかったぞ。何処でどう間違えたのか?遠いあの日に戻って欲しい親父の願望でしょうか?(笑
death-note.biz/up/i/6287.jpg
by ダメオラ (2010-03-26 19:25)
ダメオラさま
お嬢様の肖像画、拝見しました。
あどけない瞳と利発さを窺わせる口元が印象的で、
可愛らしいですね~。
それにしても、私の父は、アートとは無縁な人でしたので、
ダメオラさまのお嬢様が羨ましい限りです。
そして、画家のモデルへの愛情や想いというものは、
表現しようと意図しなくても、自然に滲みでるものなんだなぁと、
あらためて感じた次第です。
by aya (2010-03-27 01:16)