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『エレジー』 [Cinema]

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監督:イザベル・コイシェ   2007年 アメリカ  上映時間 112分

CAST:ペネロペ・クルス、ベン・キングズレー、パトリシア・クラークソン、デニス・ホッパー他

*あらすじ* 

初老の大学教授ケペシュ(ベン・キングズレー)は自らの講義を受けている若く美しいコンスエラ(ペネロペ・クルス)に心を奪われ、彼女に近づく。ふたりの年齢差は30歳。はじめは戸惑いながらもやがて、ふたりは互いに強く惹かれあい、恋人関係に・・・。しかしケペシュは若い彼女を前にして、自らの老いを、確実に迫り来る死を、強烈に意識するようになる。いつしか、ともに歩む人生を描くことが出来なくなったふたりは、ある日突然別れることに。幾年かの時が流れ、コンスエラからの電話により、ふたりは再会するが、そのとき彼女は思いがけない重大な悩みを抱えていた…。成功を手にしつつも、人に正面からぶつかることを避けてきたために孤独だった男が、ひとりの女性に出会い、愛することで人生が変化していく人間ドラマ。

*コメント*

ペネロペって本当にきれいですね。映画のワンシーンで、ゴヤの「着衣のマハ」に似ている・・というフレーズがありますが、まさにその台詞どおり”芸術作品”的な美しさにウットリします。

<知的なおじさま×若く美しい女性>の組み合わせという点では、『オータムインニューヨーク』や『ダメージ』と通ずるものがあります。ベン・キングズレーの抑えた演技が作品全体に深みと奥行きをもたらしていて、ラヴストーリーとしても、ヒューマンドラマとしても見ごたえのある作品となっています。

また、中年にさしかかった女性の悩みを味わい深く表現したパトリシア・クラークソンの演技も見事。印象的な主題曲は哀愁漂うピアノ曲。どこかで聴いたことがあるけれど、(サティの曲だったかな??)タイトルが思い出せません。。。 エンドロールの間もずっとこの素敵な主題曲が流れていて、主人公のふたりのこれから・・に思いを馳せながら余韻に浸りました。

生きていること、死ぬこと、そして人を愛するということについて、さまざまな思いが巡る、そんな作品でした。

 


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Rainbow Drops 女将

あっ、ご覧になりましたね(^^)
コメントであやさんが触れられていますが、単なるメ
ロ・ドラマでないところが、この映画の主眼だと思い
ます。

ところで、ベン・キングズレー(「ガンジー」って言われ
ると倒れそうになります ^^;)の親友役でデニス・ホッ
パーが出ていたことと、その妻に「ブロンディ」のデボ
ラ・ハリーが配されたのがとっても印象深いです。

エンドロールもステキでしたね。劇中に「旅に出よう」
と海辺で話していた、ハッピーなシーンをリフレインし
た感じでしたね~。
by Rainbow Drops 女将 (2009-02-26 01:25) 

aya

=女将さん
ハイ!ようやく昨日観てきました。
女将さんのブログで上映している情報をキャッチしなければ、危うく見逃すところでした(^^;)ので、ホントにありがとうございます。

昨日は、ご夫婦で鑑賞されている方もチラホラいて、皆さんジ~ンと感動している様子でした。

女将さんもかなり映画好きなようですね♪
また面白い映画情報などあれば、教えてくださいね~
by aya (2009-02-26 21:10) 

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