カイジ2 [Cinema]
伊勢谷友介さんの演技が観たくて、久しぶりに映画館に行きました。
1作目はTVでしか観てなかったけど、2作目、面白かったですよ。
もちろん、伊勢谷さんの演技も堪能しました。
主役・・完全に食っちゃってますよね??
3作目もありそうな終わり方だったから、次回作もあるかもな~。
『ブラック・スワン』 [Cinema]
今週公開されたばかりの話題作『ブラック・スワン』をつい先日観て来ました。
ナタリー・ポートマンのこの表情をひと目見て以来、公開されるのを今か今かと 首を長くして待ち望んでいた作品です。
彼女がオスカーを獲ったことでも、かなり話題になっていたので、予備知識ゼロ状態を 維持するのが、なかなか大変でしたけど、とにかく宣伝用ポスターと予告編以外の情報を 意図的にシャットアウトして、いざ映画館へ。
いやいや、これは物凄い作品ですね。
まず、好き嫌いがハッキリ分かれる・・・というか、映像の衝撃度が大きすぎて、 上映途中で退席する人もいるかも。。。
タイトルからして、美しいバレエの世界を鑑賞したいな~って気分で観に来る人が多いと思うので、 感想は賛否両論真っ二つに分かれそうな気がします。 そういう意味では、好きな人はゾッコン惚れこむ独自の世界観があって、 狂気を描いた美しくも哀しい映画として、傑出したものがあると思います。
私は、これ・・・・、もう1回じっくり観てみたいです。
基本的にコワイ系映画は苦手なんですが、この作品には、なんとも表現しがたい魔力のような、 媚薬のような、毒がたっぷりあるのに、芯の部分は、これ以上ないほど清らかな精神が ギュっと詰め込まれている気がするんですね。
そういう意味ではまさに、白鳥と黒鳥のように、相反する要素が備わった、 非常に文学的な作品と言えるのかもしれません。
これから観る方たち・・・、しっかり覚悟して、ぜひ最後までご覧くださいね。
あしたのジョー [Cinema]
今日は久しぶりに映画館へ。
http://www.ashitano-joe.com/index.html
私にしては、珍しいチョイスかも??
主役の2人が、役作りのために過酷な減量とトレーニングを行い、 体脂肪率5%未満という、アスリート並みの肉体改造をして撮影に臨んだ・・・という事実を知って、 原作を読んだこともないのに、どうしても観たくなっちゃった。
最近、自分も肉体改造願望が強いので、この手の話題に反応しちゃうんでしょうか??
さて、その鍛え抜かれたアスリートばりの肉体がコチラ。
すごいですね~。仮面ライダーのような腹筋!
山ピーのジョーも漫画から抜け出てきたように、足が長くてクールで良かったですが、 伊勢谷さんの力石徹、鬼気迫るような目つきが物凄くカッコよかったです。 力石が計量するシーンの伊勢谷さんの身体が、あまりにも痩せすぎていたので、 絶対にVFXの効果だとばかり思っていたら、あれはリアルにご本人の本当の姿らしいですね。 (身長180cmくらいで、57kgまで減量したんだとか・・・)
恐るべし! 役者 伊勢谷 友介。映画自体も、昭和の空気感をたっぷり滲ませたセットが素晴らしくて、冒頭から一気に惹き込まれました。(美術さんの腕なのか、VFXのなせる技なのか、判別不能ですが)
そして音楽も、オープニングからエンディングまで、決して主張し過ぎず、心に沁みるように それぞれのシーンにピタリと合っていて、思わずウルっとなってしまうところも。。。
観終わった後で知ったのですが、監督は、「ケイゾク」のVFX担当をしていたそうで、 「ピンポン」が初監督作品だった方なんですね。 どうりで、ボクシングシーンの迫力が、半端ないはずです。
いやいや、それにしても、山ピーも伊勢谷さんも、イケメンのイメージをかなぐり捨てないと、 あの顔面ぐしゃ~っとなっちゃうシーンは、OKしないだろうな・・・。 お二人のファンは、あの顔をまともに見ることができないんじゃないでしょうかね(^^;)
唯一、ちょっとだけ残念だったのは、この御方の特殊メイク。
竹中直人さんじゃないですよ。香川照之さんでございます(笑) 原作のイメージに近づけようとしてるんでしょうが、歯が出過ぎてて、 ちょっとやり過ぎ感があり、そのせいで、リアルさに欠けてたような・・・。
とにもかくにも、『あしたのジョー』、まだ観ていない方は、是非。
EXILE PRIDE [Cinema]
今日はまた寒さが戻ってきた感じですが、はりきってジムに行ってきました。
ウォームアップ→3km走る→ブルブルマシンに乗る→クールダウンストレッチ。 これを約1時間かけてやってますが、だんだん体力がついてきたのが実感できるし、 お腹周りがちょっとだけスッキリしてきた気がします。
さて、marikoさん夫婦に誘われて、日頃から体力づくりに勤しんでいるこの御方の ドキュメンタリー映画を公開初日に観てきました。
言わずと知れた、モンスターエンターテイメントグループ、EXILEのリーダーHIROさん。 実は私よりも年下なのよね~(^^;)
映画の中では、LDHの社長としての顔もいっぱい見えて、 HIROさんの哲学、美学、夢を実現するための現実主義的発想力などなど、 いろんなエキスがぎゅ~っと詰まっていて、濃厚な内容でした。
私も社会人20年やってきて、いろいろ壁にぶつかることもあったし、 思い通りにならなくて、焦ったり悩んだり、経営者と大喧嘩して、いきなりプー太郎になって、 眠れない日々を過ごしたりしたこともあったから、 ずっと自分の夢を追い続けることの大変さと素晴らしさに心動かされるものがありました。
そして、ATSUSHIの誕生日祝いのシーンで、ATSUSHIが泣きじゃくりながら、 ”ひとりになったときの孤独・・・”って言葉をもらした時に、不覚にももらい泣きしちゃいました。。。 私も心のどこかにそんな想いを抱えてるんでしょうか??
さて、公開初日だったこの日、映画館で夢を追い続ける若き高校生ふたりに遭遇しました。
それは、VBA2ファイナリストの岸くんと片寄くん。
懐かしい映像があったので、ご覧ください。 (隆二くんのたくましい腕にもご注目‼)
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ふたりは、劇団EXILEの亜嵐くんと磯村くんと4人で楽しそうにおしゃべりしてました。 実は片寄くんと亜嵐くんは、私たちの目の前の座席に座ってたので、 会話がちょっと聞こえてきたんですけど、「生徒手帳がな・・・」とかなんとか、 高校生ならではの語彙が飛びだしてて、ほんとに微笑ましかったです。
きっと高校卒業と同時に、新グループ結成してLDHからデビューするんでしょうね。
ふたりとも180cm近い長身で、間近で見ても本当に美しい少年たちです。 帰り際に岸くんとちょこっとだけお話できたのですが、瞳がキラキラしてて、感じ良い子だな~。
デビューの暁には、かなり幅広い年齢層の女子心をムギュっと掴みそうな気がします(笑)
さぁて、私の目下の夢はなんでしょね??ちょっと真面目に考えなあかんなぁ・・・。
『おと な り』 [Cinema]
初めて好きになったのは、あなたが生きている音でした。
久しぶりに、じっくり、ゆっくり、噛みしめるように映画を観ました。
人を好きになるまでの、運命の恋が始まるまでの時間を、とても丁寧に描いていて、 ドキドキしたり、切なくなったり・・・、心がいっぱい動かされました。
「おと な り」・・・・という凝ったタイトルの映画の中で、特に好きだった音は、 コーヒー豆を挽く音と麻生久美子さんのなんともいえない魅力的な声。
そして、エンドロールの演出が秀逸で、これはもう、”参りました”。
『おと な り』。
間違いなく、大好きな作品のひとつになりそうです。
『ミックマック』で、笑う休日 [Cinema]
久しぶりの2連休、映画館へ。
ジャン・ピエール・ジュネ監督の『ミックマック』を観てきました。
私好みのクスクス笑いが押し寄せる、かなりツボにハマる作品でした。 『アメリ』同様、音楽もなかなかよい感じ♪
主人公バジルとその仲間たちが仕掛けるミックマック(仏語でイタズラって意味)は、 同監督の『アメリ』よりももう少し毒気が増していて、そのうえ大人の冒険ファンタジーでもあります。
バジルのミックマック(復讐)は、一見バカバカしいように見えて、 実はかなりピンポイントで、確実に相手にダメージを与えていて、 可笑しいやら、怖いやら。
だって、自分が一番大切にしているものをハチャメチャにされたら、 誰だって、頭がおかしくなりますもん。
って、ここで素朴な疑問が・・・。 私にとって一番大切なものってなんだろ??
フジタの版画も、主宰に頂いたピックも、大ちゃんの生写真もぜ~んぶ大切! ほかにも、いろいろ大事なものがあって、自分の煩悩と欲望の深さにしみじみ呆れる始末。 でも最近、物欲はあんまりなくなってきた気がするけど、そのぶん食欲が増してる気がする。。。
そろそろ味覚の秋ですしね~。
というわけで先日、美味海鮮ミルフィーユを堪能したので、本日は野菜のミルフィーユを。
ムラサキイモ、ニンジン、カボチャ・・・、ここに”バジル”はいないよね??(笑)
それにしても、物欲に食欲・・・。
消費するだけの毎日に、我ながらちょっと閉口気味な今日この頃。。。
CKW友が出品している写真展を見た影響でしょうか?
自分も何か創ってみたいなぁという思いもあるのだけれど、 根が怠け者でざっくり~な性格なので、いざとなるとなんか面倒に感じてしまって ダメなんですよね。
今年は味覚の秋だけじゃなく、創作の秋となるでしょうか!?
新たな名コンビ誕生 [Cinema]
本日は、冷たい雨の降る中、池袋にて映画『シャーロック・ホームズ』を観てまいりました。
シャーロック・ホームズといえば、物静かな知性派というイメージなのですが、 この映画では、ジェームス・ボンドばりに肉体派(?)でして、 古いロンドンの街並みを背景に、派手なアクションが繰り広げられます。
もちろん、鋭い観察力、洞察力、分析力を駆使した謎解きも面白いし、 なんといっても主役2人の名コンビぶりに、グイグイと引っ張られて、 ドキドキ、ハラハラなシーンを駆け抜けて、最後はスカッと爽やかな気分に。 続編も観たくなる、痛快な娯楽映画なのでした。
実は映画を観る前は、ホームズとワトソンの配役が、逆のほうがしっくりくるんじゃないかなぁと 思っていたのですが、ジュード・ロウのワトソン役も、なかなか良かったです。
昔はそうでもなかったのに、なぜか最近になって、なんだか気になるジュード・ロウ様。 この映画でもカッコよくて、粋で、やっぱりいいなぁと思ってしまったので、 帰宅後、コチラの映画をamzでポチっと。
某主宰がジュード・ロウ出演作の中では、この作品がお好きだと知り、 ちょっと前にレンタルで鑑賞したところ、役の設定上、ジュード・ロウが 最初から最後まで、ず~っとカメラ目線で語りかけてくるのです。ふふふ。
我が家に到着する日が、待ち遠しいなぁ。。。
わが道をゆく人 [Cinema]
水曜日、池袋シネ・リーブルにて映画を2本観てまいりました。
私が生まれ育った田舎町では、映画館はすべて2本立て。
なので、1日に2本続けて鑑賞するのは、子供の頃からの流儀です。
まず1本目は、こちら。
小林 聡美さんが、自作の歌をギターの弾き語りするシーンも。
まったりしてて、思わずとろろん、と夢の世界に入りそうな瞬間もありつつ、思うままに生きる母と、 その母に自分の思いをぶつける娘が、ふたりで鍋を囲むシーンがズドンと心に響いてきました。
2本目はこちら。
美術監督の才能と松たか子さんの演技がキラリと光る秀作でした。 私の好きな堤 真一さんも出演してますし。
浅野 忠信さんの泥酔した演技がなかなかよい感じ。 浅野さん扮する人生後ろ向き、超ネガティブな優男の台詞は、 思わずククッと笑いが込み上げてくるほど滑稽な理屈だらけなのですが、 ここまでネガティブを極めると、これもひとつの男の美学ですね。
どちらも、中心人物は、スーパーわが道をゆく人。
自分勝手、とも言える生き方ですが、 自分に嘘をつかない、正直な生き方でもあるのです。
そして、「わが道をゆく人」のまわりには、 なぜか必ず、その人に寄り添う、あるいはそのまま受け入れる、よき理解者の存在が。
さて、あなたはわが道をゆく人、 それとも、寄り添ってそのまま受け入れる人、どちらに心惹かれますか?
『薬指の標本』 [Cinema]
ひとが自分から遠ざけたいもの、 不安の種となるものを封じ込めるために 標本はあるのです。
監督:ディアーヌ・ベルトラン 2004年 フランス
小川洋子さん原作の同名小説を映画化したこの作品は、静かで、謎めいていて、 繊細な美しさを湛えた映画です。
冒頭から、メランコリックで美しい旋律の音楽が流れ、 日常から非日常の世界へ誘われるような気分に・・・。
そして標本室の空気感が、なんとも美しいのです。 ヴィルヘルム・ハンマースホイが描いた静けさ漂う室内画を彷彿とさせる、 扉の開き具合や柔らかな陰影。 左右対称の均衡を保っているかのように見えて、 どこかに歪みをはらんだ、あやうさが漂っている閉じた世界。
現実と幻想のあいだを彷徨う主人公イリスは、 赤い靴に囚われて、いったいどこへ導かれるのでしょう?
謎を紐解くために、原作を読んでみるのもいいですね。
ディアーヌ・ベルトランの映像作品、小川 洋子さんの小説、 どちらも、これから要チェックとなりました。
究極の単身赴任物語、『南極料理人』 [Cinema]
家族と離れてさみしいけれど、
どんなときも、おいしいものを食べると元気になれる。
ある日突然、南極へ転勤を命じられた料理人、西村さん。 平均気温マイナス54℃、ペンギンやアザラシはおろか、 ウイルスさえ生存できない極寒地で、 観測隊員たちのために毎日料理を作る、 それが西村さんの仕事なのでした・・・。
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食べ物が美味しそうに見える映画は、いい映画だというのが 私の勝手な基準なのですが、その基準にあてはめると この映画は、間違いなく、もの凄くいい映画です。
おにぎりを握るときのギュッ、ギュッという音。 グラグラ煮える豚汁から立ち上るほわっとした湯気。 あ~、なんて美味しそうなんでしょう!!
観ているうちにどんどんお腹がへってくるので、 空腹時には観るべからず、ですよ(笑)
次々と登場する美味しそうな料理の仕掛け人は、 「かもめ食堂」「めがね」でもご活躍だった飯島 奈美さんです。 映画に登場する料理のレシピ本もありました。- 作者: 飯島 奈美
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 2009/07/25
- メディア: 単行本
お腹がへる映画、『南極料理人』は、もちろん随所で笑えます。 それも、「ガハハ」という大笑いではなく、「クスッ」とくる笑い。
南極という非日常空間で繰り広げられる 観測隊員8名の日常風景は、あまりにほのぼのとしているので、 油断して観ていたら、不意にほろっと涙がこぼれそうにも・・・。
堺 雅人さん扮する西村さんのクシャクシャな泣き顔は、 ず~っと目に焼きついて離れません。
食べることの歓びや心を温かくしてくれる料理のチカラを あらためて教えてくれる、いい映画に出会った水曜日でした。